2015年10月31日

小説「アルジャーノンに花束を」ダニエル・キイス:著 の紹介

こんにちは、「古本のりょくし堂」のきむらです。(^ ^)/

さて、『読書週間』です。 
どんな本を楽しんでいらっしゃいますか?

今日は、今年の春、野島伸司:脚本監修、山下智久:主演
の金曜ドラマで話題になった、「アルジャーノンに花束を」
を紹介したいと思います。

****「アルジャーノンに花束を」****

「アルジャーノンに花束を」 
著者:ダニエル・キイス 訳:小尾芙佐
発行:早川書房

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内 容
パン屋で働く心優しい青年、チャーリーは幼児の知能しか
ない知的障害者だった。

彼は、母親の影響もあり”かしこくなりたい”と思っていた。

ある日、開発されたばかりの脳手術を受けるよう勧められる。

動物実験の被験者、ハツカネズミの”アルジャーノン”は
驚異的な記憶力、思考力を持っていた。

チャーリーは手術を受け成功し、数か月で天才に変貌したが、
知りたくもない事実を知り、苦しむ。

知能は高くなったものの、心は幼いまま、気が付かず他人を
見下し、孤独になっていった。

そんな時、”アルジャーノン”に異変がおき、チャーリーは、
調査をはじめる。

正気を失ったまま死んでしまった”アルジャーノン”、
一時的に発達した知能が失われることを知ったが、知能の
退行を止めることはできず、自ら障害者収容施設へ・・・

著 者
ダニエル・キイス
アメリカ合衆国  作家

著 作
「五番目のサリー」 早川書房
「心の鏡」 早川書房
「24人のビリー・ミリガン」 早川書房
                      等他多数


表紙だけ見たときは、恋愛ものかと思ってました。(^ ^;)
発売当初から、すごい話題の作品でしたが、すばらしい
ロングセラー作品ですね。

心にずしんとくる、何とも言えない切なさがこみ上げて
きます。

そして、知的障害、人間関係、気持ちの在り方や、社会の
在り方などについても考えさせられる作品です。


       「古本のりょくし堂」のきむらでした。


posted by りょくし堂店主 at 21:18 | ファンタジー小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年10月29日

小説「魔女の戴冠(2)」高瀬美恵:著 の紹介

こんにちは、「古本のりょくし堂」のきむらです。(^ ^)/

11月3日の文化の日をはさんだ2週間、
10月27日〜11月9日は、『読書週間』です。
読書週間、始まりましたねェ〜!

書店では、”書店くじ”を配ったり、図書館では読書会など
のイベントが各地でおこなわれています。

この機会に、イベントで新たな本との出会いがあるかもし
れないですよね♪

いままで読んだことがなかったジャンルに挑戦してみるのも
面白い発見があるかもしれないですよ!

さて、今回も”ハロウィン”にちなんで、魔女、魔法関係で
いきたいと思います。


*****「魔女の戴冠(2)」*****

「魔女の戴冠(2)」   ライトノベル 
著者:高瀬美恵  イラスト:中村龍徳
発行:幻冬舎コミックス

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内 容
キアラとリィリィは、夏休みを使って教皇庁の役人のアーダ
ルベルトの所に遊びに行くことに。

しかし、乗った列車が脱線事故を起こしてしまう。

怪我をした人々を魔法で癒し、無線で助けを求めるけれど
なぜか、救助隊は来ない・・・。

そして、不自然な現象が次から次へとおこっていく。

そんな中、キアラは魔法に妨害されていることを感知し、
原因を探るキアラだったが、今度は殺人事件が…。

いったい何が起こっているのか?キアラとリィリィは
無事に着くことができるのか?

著 者
高瀬美恵 小説家
東京在出身
ゲームをノベライズしたりもしている

著 作
「魔女の戴冠」全3巻 幻狼ファンタジアノベルス
       外伝1巻あり
「庭師(ブラック・ガーデナー)」 祥伝社文庫
「小説 ファイヤーエムブレム聖魔の光石」上下巻
            スクウェア・エニックス
「星のカービィ あぶないグルメ屋敷の巻」
            角川つばさ文庫 
           
「戦国BASARA4 竜王甕割編」 電撃ゲーム文庫
                   等他多数

中村龍徳さんの挿絵、とっっても!きれいですよねぇ♪
絵柄が題名や内容ととてもマッチしていて、
いいですよねぇ〜。

       「古本のりょくし堂」のきむらでした。


posted by りょくし堂店主 at 21:41 | ファンタジー小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
2015年10月23日

小説「僕とおじいちゃんと魔法の塔(1)」香月日輪:著の紹介

こんにちは、「古本のりょくし堂」のきむらです。(^ ^)/

さて、今回も”ハロウィン”にちなんで、魔女、魔法関係で
いきたいと思います。

が、今回ご紹介する「僕とおじいちゃんと魔法の塔(1)」
は、確かに魔女や魔法がでてはきますが、基本、少年の
人間の精神の成長物語りです。

**「僕とおじいちゃんと魔法の塔(1)**

「僕とおじいちゃんと魔法の塔(1)」 角川文庫  
著者:香月日輪
発行:角川書店

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内 容
家が息苦しい龍神(タツミ)は、自転車で散歩していたら、
岬の先に黒い塔を発見する。

まるでお化け屋敷のようなその塔は、鎖と南京錠で閉められ
ていた。

でもなぜか気になり、また塔に行くと、鍵が開いていた。

塔には、龍神(タツミ)が生まれる前に亡くなったはずの
祖父の秀士郎が住んでいた!

しかもその塔には、もっと驚く秘密が…!?

変わり者の幽霊のおじいちゃんとの出会いが、龍神(タツミ)
の生活を・・・考え方を変えていった。

考え方の違いから、学校でのイジメにあったり、家族との
諍いなどを経ながらも、親友ができ、家族との和解、

そして、塔での(幽霊と使い魔付き)の一人暮らしが始まる。


著 者
香月日輪
和歌山県出身 小説家
「ワルガキ、幽霊にびびる!」日本児童文学者協会新人賞
「妖怪アパートの優雅な日常(1)」講談社
           産経児童出版文化賞フジテレビ賞

著 作
「地獄堂霊界通信」シリーズ ポプラ社文庫
「大江戸妖怪かわら版」1〜6巻講談社
「ファントム・アレース」1〜6巻講談社
「下町不思議物語」新潮文庫
「そっと、抱きよせて」競作集<怪談実話系> 角川文庫
           辻村深月 香月日輪 藤野恵美
                     等他多数

心が痛くなるような、言葉の暴力というか、圧力というか、
そういった言葉がでてきますが、今の世の中をがんじがらめ
にしているそんな言葉から、解放してくれるような、魔法の
言葉の数々がたくさんあふれている作品のようにおもいます。

なにか、心があたたかくなるそんな作品です。

              「古本のりょくし堂」のきむらでした。


posted by りょくし堂店主 at 21:00 | ファンタジー小説 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする