2022年11月18日

コミック「十二人の死にたい子どもたち」をよんで

こんにちは、「古本のりょくし堂」です。(^ ^)/

「2022年Yahoo!ニュース|本屋大賞 ノンフィク
ション本大賞」が決定しましたね。
「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」
   川内有緒:著 集英社インターナショナル
大賞、おめでとうございます。

見えないことで見えてくる世界とはどんな感じ
なのでしょうね。

さて、冲方丁さんの長編ミステリー小説というか
青春小説のコミカライズ版です。

***コミック
   「十二人の死にたい子どもたち」***

「十二人の死にたい子どもたち」全3巻
             アフタヌーンKC
原 作:冲方丁
漫 画:熊倉隆敏
発行所:講談社

集団自殺をするために集まった12人の少年少女たち
だが、先に死んでいる部外者がいて、話し合いと
推理を繰り返していくというお話です。

何を重要と考えるのか、何を苦痛と考えるのかなど、
価値観、倫理観、思想などは人それぞれだし、まして
国や宗教が違えば更なる違いが生まれるので、自分
の価値観だけをもとに読むと、共感できない、意味
わからんとなるお話かな?

なんとなく共感できないような、共感しにくいような
キャラクターをわざと書いているような印象もあり
ましたが…。

え?そんな理由で自殺したいの?みたいな子とか出て
きますが、その子にしたら重要で深刻なことなのだと
生い立ちや境遇、考え方、常識の違う12人の子ども
たちの話し合いの中で変化していく、心のありようは
何とも複雑で難しい・・・

こんなに常識や価値観の違う子たちをよく集めたな、
ってか書いたなって感じです。

先に死んでいた部外者の謎解きもすごかった。

ネタバレになってしまいますが、
最後、前向きな気持ちになり集団自殺で終わらなくて
ほんとよかったです。

         「古本のりょくし堂」でした。

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posted by りょくし堂店主 at 11:50 | コミック | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする